海の日

Shoji Hattori
7月7日
読了時間: 4分

海の日は、毎年7月の第三月曜日に祝われます。海洋国家である日本は、海と深いつながりがあり、この祝日が公式に認められたのは、わずか20年ではあるものの、その歴史ははるか昔に遡ります。

海の日は、海への感謝を捧げ、日本の海洋活動を祈る日であり、明治天皇と1876年の航海に由来します。「1876年7月20日、明治天皇は東北地方を巡航し無事帰還した後、灯台巡視船『明治丸』に乗り込み、青森から横浜へ戻った。この巡航の成功は船舶の安全性を証明し、日本における海上航行と海上貿易は繁栄した」（Miura、2025年）。天皇陛下の無事なご帰還とその日の重要性を記念し、1941年7月20日は「海の日」と制定された後、1960年代からは、海の日を国民の祝日にする運動が行われました。海に関連する団体は、この日の重要性を示すために、キャンペーンを企画し、その過程で小さな変更を加え始めました。

1978年、明治天皇がご使用になられた船である「明治丸」が重要文化財に指定され、復元されて東京海洋大学に展示されています。1990年代までに、運動はついに十分な支持を得ることができ、1995年には「海の日」を公式な祝日とする法案が成立し、明治天皇の航海の記念日である7月20日を「海の日」と定めました。

海の日の制定を記念して、旗が制作されました。日本海事広報協会によると、この旗は海への感謝と海を大切にしたいという日本の願いの象徴です。「旗の意匠は、1995年の公募で最優秀デザインに選ばれた、折り紙の帆船の図案です。赤、青、緑の光の三原色を使用し、黄色は太陽の光を象徴し、ロマンチックな海を美しくイメージしています」 (日本海事広報協会) 。

7月20日は国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律が施行されるまで、海の日として存続していました。この法案には多くの修正がありますが、私たちが最もよく知っているのはハッピーマンデー制度です。これは祝日を月曜日に変更し、3連休とする改正案です。これは休息を推奨し、ストレスや過労に対処するために行われました。海の日は、この制度の影響を受けた4つの祝日のうちの1つです。この変更は2003年に行われ、海の日は7月の第三月曜日に変更されました。海の日は、東京オリンピックが開催された2021年7月23日まで変わりませんでした。「開会式の前後を休日とすることで、東京中心部の混雑緩和を図った」（Domani）。

海の日をどう祝えばいいかわからない場合は、以下の提案を参考にしてください：

ビーチへの旅行
水族館に行く
花火大会に行く
海鮮料理を堪能する
海事イベントに参加する

水泳が娯楽になる以前は、病気を治す手段として見られていたことをご存知でしょうか。Miuraによると、平安時代には、健康維持や医療目的での水泳を潮湯治または潮浴みと呼んでいたといいます。「湯治」とは温泉に浸かって病気を治療することを意味します。「潮湯治とは、温泉ではなく『潮』つまり海水に浸かって病気を治す治療法です。」(Dyson、2020年)。ダイソン氏によると、もともとは温泉に入ることを『湯浴』と呼んでいたそうです。広く普及していたわけではなく、人によってさまざまでしたが、やがてその概念が広まり、潮湯治と呼ばれるようになりました。明治時代には遊泳が行われるようになり、海水浴は衰退していきました。塩湯浴も一つの海水浴の習慣です。名前は違いますが、どちらも同じ目的で始まりました。