Riki With Japan Mates パートナースポットライトインタビュー - #MyGiving Story
- April Dykes
- 6月2日
- 読了時間: 10分
更新日:6月5日

日本と世界の架け橋。大阪出身の梨稀さんは、幼い頃からチャリティ活動や海外文化に興味を持っていました。Giving Tuesday Japanは、梨稀さんに海外生活の経験、チャンネル開設のきっかけ、そして今後の目標についてインタビューする機会を独占的に得ました。
下記の梨稀とグローバル コミュニティ チーム アシスタントの エープリルによる「My Giving Story」インタビューをご覧ください。
コラボレーションビデオを見るにはここをクリックしてください! https://youtu.be/hxcHWNlZmz4?si=yhRu0qWGGzmOMJZj

エープリル: こんにちは、リキさん!これまで一緒にお仕事させていただき、本当に光栄でした。まずは自己紹介をお願いします。日本のどこのご出身ですか?お仕事は?ご自身やご家族の慈善活動への関わり、そしてなぜそれがあなたにとって大切なのかを教えていただけますか?
梨稀: こんにちは、みんな!現在、SNSマーケティングや外国人人材採用支援を行いながら、日本文化に関するインタビュー形式のコンテンツをSNSで発信しているRikiと申します。
大阪府出身です。大学在学中にカナダに渡り、現在は東京を拠点に事業を展開しています。
幼少期から日本の歴史に興味があり、特に沖縄の歴史については4回ほど現地を訪れて学び、チャリティー活動にも取り組んできました。
エープリル: 「Riki with Japan mates」を始めたきっかけは何ですか?
梨稀: 日本と海外との距離を少しでも縮めたい、という思いがきっかけです。
私はカナダとアメリカで合わせて2年弱生活していましたが、多くの素晴らしい経験がある一方で、差別や孤独といったつらい経験も少なくありませんでした。
日本に帰国してから気付いたことが2つあります。1つ目は、日本で生活する外国人の多くが、困難に直面していること。
日本は安全で、ご飯がおいしくて、皆礼儀正しくて、アニメ最高!と憧れて来日する方も多いです。それ自体は間違っていないですし、私自身も嬉しく思います。
ただ、実際に暮らし始めると「なぜか歩いているだけで視線をとても感じる、、、」「電車乗っても私の周りだけなんか空いてない、、?」「頑張って日本語を勉強して、話せるのにどこに行っても英語で対応される、、」など、見えない壁に直面することもあります。その結果、精神的に落ち込んでしまう方や、孤立した生活を送る方も少なくありません。留学する前はこの事実を全く知りませんでした。
2つ目は、日本では「日本人」と「外国人」という枠組みが強く意識されていることです。
カナダやアメリカに住んでいた時に、多様なバックグラウンドを持つ人々と関わる中で「違い」を受け入れる文化の重要性を学びました。日本のように「外の人」として外国人を特別視する国は、少し珍しいのではと感じています。
私は様々なバックグラウンドを持つ人と関われたからこそ、今の価値観を持てています。そのことで人生が豊かになったと思っています。個人的には日本人は全員一度海外に行ってみるべきだと思っていますし、その機会をなんらかの形で提供をしたいです。
このような2つの経験から私は「日本人には外国人をもっと身近に感じてもらいたい」「外国人には良い面も悪い面も含めた“リアルな日本”を知ってもらいたい」と思うようになり、Riki with Japan Mates を始めました。

エープリル: 名前の由来は何ですか?あなたにとってどんな意味がありますか?
梨稀: 私の大切な価値観として、「海を渡る人の仲間となって、その挑戦を後押しをしたい」
と思っています。日本に来る、日本を出る、どちらにしても必ず海を渡る必要がありますよね。そのような勇気がいる人生の大きな決断のときに、寄り添える存在でありたいと思い、「Mates=仲間」という言葉を込めてこの名前をつけました。
エープリル: ジャーナリズムや英語の経験はありますか?
梨稀: 大学では社会学を専攻しており、カナダのカレッジでは国際ビジネスマネージメントを専攻しました。
大学3年生の時に日本の「大きい企業に就職するのがかっこいい。正解である。」といった変な就職活動の風習に流されて内定をひたすらたくさんもらうことを頑張っていましたが。
ただ、実際大企業から内定をたくさんもらい、どの企業に行くかを真剣に考えた時に、大企業のレールの上で働く自分を想像し、全くワクワクしなかったんです。
コロナによって大学時代にできなかった勇逸の後悔、一度きりの人生だ!海外に行ってみよう!とカナダのカレッジに編入することにしました。
英語は全く本当に話せなかったので、必死に勉強をしました。もちろん今もまだまだ勉強中です。

エープリル: 最初の面接はどうでしたか?
梨稀: 本当にお伝えするのが恥ずかしいくらい酷かったです。笑
当時はフォロワーもいなければ、手伝ってくれる人もいなかったので、一人で町を5時間ほどうろつき、誰にも声をかけられずに諦めて家に帰ったことがあります。
私は自分は日本人の中だとかなりフレンドリーで人見知りをしない方だと思っていましたが、いざ三脚とマイクを手にすると断られるのが怖くて何もできなかったことをよく覚えています。
エープリル: インタビューのトピックはどのように選びますか?
梨稀: 基本的には、フォロワーの皆さまからいただくコメントや質問ボックスでのご意見を参考にしています。
毎晩、たくさんのコメントを読みながら眠るのが私の日課です。笑

エープリル: 最も記憶に残るインタビューは何ですか?なぜそれほど記憶に残るのですか?
梨稀: 「日本で絶対にやってはいけないこと(Things foreigners should NEVER do in Japan)」という動画です。
日本人の本音がダイレクトに伝わる内容で、外国人の方にとっても学びのある動画だと思います。「英語で話しかけてこないでほしい」と話す女性の意見には、私自身も驚きました。そうした率直な意見に触れられたことが、非常に印象に残っています。
エープリル: 面接で最も難しい部分は何ですか?
梨稀: やはりインタビューに協力してくれる人を見つけることですね。
私はまだまだ認知度がかなり低いので、ほとんどの場合声をかけても「え、だれ?」と思われます。特に日本人の場合は声をかけてもほとんどの人が断れますし、承諾してくれても、本音を引き出すのは相当難しいです。

エープリル: 面接で最もやりがいを感じる部分は何ですか?
梨稀: やはりフォロワーの方からのコメントが1番やりがいになります。「この動画面白い!」とか、「とても学びになった!ありがとう!」とか、中には私の動画を見て日本に来ることを決めたとおっしゃってくれた人もいました。本当に嬉しかったですし、これからも頑張ろうと思えました。
基本的に私の動画のコメントは私から消すことはありません。それはコメント欄を通してお互いに議論したり、考えを共有したりする機会も大切だと考えているからです。
コメント欄でたくさんの人がお互いの意見を伝え合っているのをみると嬉しくなります。
たまにとんでもなく悪いことを書く人がいるので、それはもう真顔で消去しますけどね笑
エープリル: 「Riki with Japan mates」での目標は何ですか?
梨稀: 今後は「日本で働きたい・暮らしたい」と思う方をさらに増やすことを目指しています。仕事や採用に関する動画を発信し、日本にある企業と海外の求職者をマッチングするような活動を、アカウントを通じて展開していきたいと考えています。
観光ももちろん素晴らしい経験ですが、「住む」こととはまた異なる体験です。より深いレベルで日本を知っていただき、良いところは残しつつ、課題は共に変えていける未来をつくりたいと思っています。日本には、より多くの海外の力が必要です。それは労働力という意味だけでなく、文化・価値観・言語・宗教など、より多様な背景を持つ方々の存在が、これからの日本にとって欠かせないと感じています。
そんな人の日本での生活が少しでも良いものになるよう、私があなたの「仲間」としてあなたの決断をサポートします。

エープリル: 他のプロジェクトに進出する予定はありますか?
梨稀: 現在は「仕事」という切り口にフォーカスしていますが、「食」「住まい」「教育」など、日本と海外をつなぐテーマは無限にあると思っています。今後も、自分にできる役割を模索しながら、さまざまな分野に挑戦していきます。
エープリル: ご連絡させていただく前に、ギビング・チューズデーについてご存知でしたか?あるいは参加されたことはありますか?ギビング・チューズデー・ジャパンと連携して何かやりたいことはありますか?
梨稀: 正直にお伝えすると、今回のプロジェクトのご連絡をいただくまでGiving Tuesdayの名前はどこかで聞いたことあるかな。。くらいでしたし、参加したこともなかったです。
ただ、お話を伺い、その理念に深く共感しております。日本ではまだ寄付やボランティアといった「ギブする文化」が根付いていないと感じていますが、Giving Tuesdayのようなグローバルな運動があることで、「誰かのために行動すること」のハードルが下がり、社会全体がより温かく、優しい方向に向かっていくのではないかと感じております。
私自身も、これまで沖縄でのチャリティ活動や、SNSを通して日本と海外をつなぐ情報発信を行ってきました。今後は、外国人の方が日本で暮らす上での困難を少しでも減らすような活動や情報提供に、Giving Tuesday Japanの皆さまと連携して取り組めたら嬉しく思います。
たとえば、「Giving Tuesday × 外国人労働者支援」といったテーマで、SNS上での啓発キャンペーンを共同開催したり、チャリティイベントを行ったりすることで、より多くの方々に「支える文化」の大切さを知ってもらえるのではないかと考えています。
Giving Tuesday Japanの皆さまには、そうした取り組みにおける情報発信や運営面でのご協力、また他の団体とのネットワーキングなどのご支援をいただけたら、とても心強いです。
Giving Tuesday Japanさんを知ったきっかけは、1通のメールからでした。
担当のAprilさんから届いた丁寧で温かいメッセージが、すべての始まりです。
正直、毎日たくさんの企業様からご連絡をいただくのですが、その多くはお断りしてきました。そんな中で、GTJさんの資料を拝見し、Aprilさんの本当に誠実な対応に触れ、「こんな素敵な団体とぜひ一緒にお仕事がしたい」と心から思い、今回のプロジェクトに参加させていただくことを決めました。

エープリル: 私ですか?リキさん、ありがとうございます!とても嬉しいです。今回のコラボレーションでもお話できて本当に楽しかったです!ところで、あなたにとってチャリティとはどういう意味ですか?
梨稀: 私にとってチャリティーとは、「勇気」だと思っています。何かを「与える」という行動には、少なからず勇気が必要です。募金をすることもそうですし、朝起きてゴミ拾いに出かけることにも、ちょっとした勇気がいりますよね。
私が行っているストリートインタビューも同じです。見知らぬ人に声をかけるのには勇気がいりますし、声をかけられて答えてくださる方にも、また別の勇気があると思います。
そういった日々の小さな勇気の積み重ねが、巡り巡って、どこかの誰かをまた勇気づけているのではないかと感じています。

エープリル: あなたにとって大切な目的はありますか?
梨稀: 中学生のときに初めて参加した「沖縄の平和学習」が、今でも心に深く残っています。それ以来、4回以上沖縄を訪れ、現地でのチャリティー活動を通して戦争の歴史について学んできました。
こうした歴史を語り継ぐ活動もまた、広い意味でのチャリティーの一部だと思っています。私自身も、微力ながら今後もこのような活動に関わっていきたいと考えています。
エープリル: 今、宣伝したいことはありますか?
梨稀: これからも、日本と、日本に興味を持ってくれる海外の方のために全力で活動していきます。
今後は特に、「日本で働きたい外国人」と「外国人採用を必要とする企業」の橋渡しを本気でサポートしていきたいと考えています。もし、日本で働きたいと考えている方や、外国人採用をご検討されている企業様がいらっしゃれば、ぜひお気軽にご連絡ください。
日々たくさんの企業の方とお話しする中で、やはり「想いのある企業様」と一緒にお仕事がしたいと感じています。「今の日本」や「日本に関心を持ってくれる海外の方々」に真剣に向き合っている企業様と、力を合わせていきたいです。

エープリル: あなたのコンテンツはどこで見つかりますか?
梨稀: Instagram、YouTube、TikTokで活動しています!
ぜひチェックしていただけたら嬉しいです!^^
Instagram: instagram.com/riki_with_japan_mates
あなたのストーリーを共有したいですか? www.givingtuesday.jp/contact
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